書店の店長である実兄に「11ヶ月児にオススメの絵本は?」と尋ねて推薦された一冊。
帯には「MOE絵本屋さん大賞2011入賞」と書いてあり人気の本らしい。一風変わった子供に育てたいと思う私は『へんなかお』というタイトルだけで嬉しくなってしまった。
内容は古くからの赤ちゃん向け絵本の定番「いないいないばあ」の変化系。今風の趣向が凝らされた「いないいないばあ」の現代アレンジ版ともいえる。
まずはクマさんが登場し「ねえねえみててね……」と語りかけ注目をひく。次のページへ進むと、そこには思いっきり顔をゆがませたクマさんがおり、「べぇ~ へんなかお」とアッカンベーをしているのだ。
その後、シマウマさん、かえるさん、ライオンさん、ぶたさんが登場し、それぞれユーモラスにゆがんだ「へんなかお」をページいっぱいに広げる。
「ねえねえみててね……」
「ぷくぅ~ へんなかお」
心憎いのは最後のページ。特殊ミラーがはめ込まれたページで、いままで登場した動物たちが「ねえ、へんなかおしてみせて!」と今後は読み手の子供に「へんなかお」をうながすのだ。
「ふつうのかお→へんなかお」という変化が続きリズムが生まれたころ、突然絵本にミラーに映った自分の顔が登場するのだから子供はびっくり仰天である。
いままでニコニコ絵本を見ていた顔が急に「あれっ?」とフシギ顔に豹変する瞬間は見ていて本当に楽しい。
「これはいったい!?」という困惑ののち、鏡に映る自分を見て笑う、鏡ごしに親の顔を見て笑う、あげくミラーをべろべろべろ~っと舐めあげ最後には文字通り「へんなかお」が完成する。いやあ実によくできている。
最後のページにびっくりするわが娘(11ヶ月)
他の絵本とは明らかに違う集中と反応を見せてくれることに加えて、その反応を見ている大人も楽しめる秀逸な絵本だ。
『へんなかお』は「大森裕子のへんなえほん」としてシリーズ化されており、続編『へんなところ』、続々編『へんなおばけ』もあるらしい。
書店で見かけたら、ぜひ一度手にとって中身を見てほしいオススメの絵本だ。



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