2013年4月27日土曜日

新生児湿疹が出はじめる/生後11日・0か月目


 日齢11日、週齢1週、月齢0ヶ月目。

 生まれたときから、口のまわり、眉毛のあたりに、白い小さなポツポツがあった。生後12日目ごろには、これとはまた別種の、赤く小さな湿疹が、右の頬、口やあごまわりに認められるようになる。

 ネットを検索すると、赤ちゃんにできるこのような湿疹は「新生児湿疹」「乳児湿疹」とよばれるらしい。正確には「脂漏性湿疹」などさらに細分化できるようだが、だいたいが「乳児湿疹」と表記されている。
 うちの子の湿疹を十把一絡げに、「乳児湿疹」でかたづけてくれるなよ!とも思うが、どうもそういうことになっているらしい。

 妻によると、ネット界隈における乳児湿疹の主な対策は以下の通り。

 「清潔を保つ」
 「石けんで洗い、保湿をする」
 「病院でステロイドを処方してもらう」
 「母乳に原因があるので、母親の油脂、卵、牛乳の摂取を控える」

 いろいろな対策が見られたが、清潔にしさえすれば「時期がくれば治る」という意見が多数であった。結局わが家では、これまでどおりに石けんでの洗浄、乳液での保湿を行い、しばらくは様子を見る、という結論にいたった。

 うちの赤ちゃん、他の子と比べてどうなの?と、わが子の成長に不安を感じる親の気持ちを垣間見た一日であった。

2013年4月25日木曜日

へその緒が取れる/生後9日・0か月目


 日齢9日、週齢1週、月齢0ヶ月目。

 ベビーベッドで眠る赤ちゃん。その脇に、謎の黒い物体が落ちている。

 「えっ!?虫かっ!?」
 妻には戦慄が走ったというが、よく見ると、へその緒だった。

 へそには生後からずっと、プルーン大のへその緒のなごりがあったが、この日それがポロリと落ちた。へその緒ってこんな風に取れるのだ。

 なんとなく捨てるに捨てられず、出産時に切り出したへその緒といっしょに、桐の箱にしまっている。

2013年4月23日火曜日

生後1週目の生活スケジュール/生後7日・0ヶ月目

 日齢7日、週齢1週、月齢0ヶ月目。

 妻は産後の入院中に、赤ちゃんへのお乳やりやおむつ替えのタイミングを書き留めるよう指示を受けていた。助産師さんや保育士さんが、赤ちゃんのお世話状況を確認できるようにするためのものだ。

 この習慣は退院後もつづいて、妻は「ベビカレ」という育児記録アプリで、生後6ヶ月ごろまでの生活リズムをつぶさに記録しつづけていた。

 以下は生後7日目のわが娘の生活リズムである。

生後7日目の生活スケジュール
朝6時
7時おしっこ・うんち
8時お乳
9時うんち
10時おしっこ
11時
12時
昼・夜1時おしっこ・うんち
2時お乳
3時お乳おしっこ・うんち
4時お乳おしっこ・うんち
5時おしっこ・うんち
6時お乳
7時
8時お乳
9時
10時お風呂
11時お乳おしっこ
深夜0時
1時お乳
2時お乳
3時お乳
4時お乳おしっこ・うんち
5時

 この頃の赤ちゃんは昼夜を問わず、眠っては泣いて、泣いては起きて、おっぱい飲んではまた眠るの繰り返しだ。おっぱい、おむつ、お風呂以外はずーっと寝ている。

 こんなリズムに付き合わされたら妻もさぞ大変だろうと思いきや、産後は母体のホルモンバランスが通常と変わり、あまり眠くならない体のしくみになるのだそうだ。

 赤ちゃんは毎日ひたすら乳を飲み、栄養をぐんぐんと蓄えていく。
 人間の体って本当によくできている。

2013年4月22日月曜日

はじめてのおふろ/生後6日・0ヶ月目


 日齢6日、週齢0週、月齢0ヶ月目。

 退院したその日から、赤ちゃんの沐浴がはじまる。

 わが家でははじめてのお風呂に備えて、産前にナチュラルサイエンスのベビースキンケアセットを購入していた。ボディシャンプー、ヘアシャンプー、ローションなどがセットになっているのだが、この中に「すこやか肌を育てるスキンケア入浴法」なるDVDがついている。

 産婦人科での沐浴の模様をおさめた15分程度の映像である。はじめての沐浴を前に予習をすべく妻と鑑賞したが、そのワイルドすぎる沐浴は衝撃的であった。

 映像に登場する助産師さんは、非常に手慣れた様子で赤ちゃんを抱き、お湯につけ、わしゃわしゃと洗いはじめる。
 目が閉じていようが開いていようがお構いなく、赤ちゃんの頭からお湯をビシャーっとかける。「耳に水が入っても大丈夫です。なぜなら赤ちゃんはずっと羊水の中にいたのですから。」とナレーションがフォロー。
 お風呂あがりには、これでもかとばかりに大量のベビーローションを体にぬりたくって、はい一丁あがり~。

 まるで芋でも洗うかのごとくである。
 赤ちゃんのお風呂ってこんなに手荒くても大丈夫なの!?

 さて、いざ沐浴実践。さすがに映像の助産師さんほど荒々しくはできないが、あそこまでワイルドに洗っても赤ちゃんは壊れないのだ、と思うと若干気は楽である。
 しかし、お湯の温度や湯量、赤ちゃんの表情などを気にしながら、首のすわらないやわらか赤ちゃんをお風呂に入れるのはかなりのマルチタスク。難易度が高い。
 とくに、まだふにゃふにゃしている頭蓋骨をシャンプーする工程では、「え?え?いいの!?ほんとにいいの!?これ!?」と妻に何回も確認してしまった。

 かなりおっかなびっくりではあったが、はじめての沐浴はなんとか終了。しかし、湯上がり後の手際が悪かったようで、赤ちゃんは寒そうにプルプルと震えながら「あうううう」とあえいでいた。

 おおおごめんねわが娘よ。
 明日からおとうちゃん、もっとうまくお風呂に入れてあげるからね。

2013年4月21日日曜日

退院/生後5日・0ヶ月目


 日齢5日、週齢0週、月齢0ヶ月目。

 入院出産から6日目。母子ともに経過順調につき、退院となる。

 出産のだいぶ前から、退院の日には病院の外で記念撮影をしようと夫婦で話あっていた。
 病院の敷地内には立派な桜の木がある。出産予定日の4月10日には、さぞ美しい桜吹雪が見られるだろから、この子の名前の由来でもある桜の木の下で、家族みんなで記念写真を撮ろうと思ったのだ。
 そのため、少し特別なベビードレスを発注し、わざわざ一眼レフまで持参して、私達夫婦は退院にのぞんだ。

 しかし、用意していたドレスは付属の帽子がぶかぶかで、せっかくの顔が隠れてしまう。帽子はあきらめ、白いレースの綺麗なおくるみに包んだが、退院当日は日曜日、お世話になった助産師さんたちは誰もおらず、レースを見せびらかす相手もいない。
 さらに、この年は例年に比べ桜の開花が早かったため、退院時には桜の花など見る影もない。散り散りになった花びらがアスファルトにへばりつくのみ。
 そしてトドメを刺すかのごとく、比較的強い勢いの、雨、雨、雨。
 
 事前の計画がなにひとつ実現しない、残念な退院であったが、腕の中ですやすやと眠る小さい生き物を見ていると、そんな瑣末な出来事がどうでもよくなるくらい、嬉しい気持ちになったのをよく覚えている。

 さて、子供を連れてはじめての帰宅。
 わが家では猫を一匹飼っているが、この猫ちゃんが赤ちゃんに対しどのような反応を示すのかは、興味津々であった。

 ひっかく、かじる、上に乗っかる、などの挙動を心配していたが、それは杞憂であった。猫ちゃんは、少し離れたところから、じーっと赤ちゃんを観察している。元々、攻撃的ではなく、おとなしい、どちらかというと臆病な性格の猫であったので、予想どおりの反応ではある。

 猫は、出産前と特に変わることなく、一週間ぶりに帰ってきた妻に、喉をごろごろとならしながら甘えていた。

2013年4月19日金曜日

目があいた/生後3日・0か月目


 日齢3日、週齢0週、月齢0ヶ月目。

 生後から早くも3日が過ぎた。お産のため入院した病院は、母子同室方式をとっており、赤ちゃんは妻のすぐとなり、ベビーベッドで静かに眠っている。

 とてもとてもか細い声で「ふわあぁぁ」と泣きだしたら、それはお乳をあげるタイミング。これがおよそ1時間程度の間隔で起きるから、けっこう忙しい。
 妻の乳腺はまだほとんど開発されておらず、お乳はほんの少ししか出ないが、吸われるうちにホルモンが分泌され、出がよくなってくるらしい。

 この日、生後ずっと閉じたままであった目がうっすらと開いた。キラキラと光る黒豆のような目は、まるで動物の瞳のよう。白目のスペースはほとんどない。

 抱き方を少し間違えたら、すぐにでも天国にいってしまうのではないか。それくらい、か弱く壊れやすい生き物のように思える。

2013年4月16日火曜日

誕生/生後0日・0か月目


 日齢0日、週齢0週、月齢0ヶ月目。

 2013年4月16日(火)午前5時46分誕生。
 身長49.0cm、体重2920g、胸囲30.5cm、頭囲34.5cm。
 性別:女。

 私は分娩室には立ち会わず、外の待合室で待機していた。うっすらと夜が明けはじめ、朝陽に街並みが照らされるころ、助産師さんが待合室のドアを開ける。

 「お父さん、おめでとうございます!女の子ですよ!」

 助産師さんの登場の仕方、表情、声色、セリフ、すべてがパーフェクト。出産機会演出のため、日頃から演技訓練でもしているのかと思うくらい、嬉しい気持ちにさせてくれた。

 生まれたばかりのわが子は、特に大きな声で泣くわけでもなく、時おり口元や手元がかすかに動くぐらい。皮膚の色は赤く、ところにより、青白くなっている。目は閉じていて、開かない。